こんにちは「でざいんこま」の小松です。
今日は同じ大きさの建物でも形状によって外壁面積、屋根面積、基礎面積の違いを説明します。
ちょうどわかりやすい資料があったので転載します。
サイコロのような立方体8個をA,B,Cの形状で並べた時の外壁面積、熱損失、基礎・屋根の面積を比較したものです。
<日経ホームビルダーより>
立方体8個を住宅として考えた時、表面積がA[24]B[28] C[34]で同じ断熱性能の住宅だとしたらAよりもBは1.17倍、Cは約1.5倍もあります。単純に熱も1.17倍、1.5倍損失することになります。工事費についてもしかりです。
A B C
外壁面積 16 20 18
基礎周長 8 10 18
屋根周長 8 10 18
AとBの基礎・屋根面積は同じですが周長にすると1.25倍、外壁面積も1.25倍もBが多くなります。坪単価に1.25倍分の違いが出てきます。
AとCは外壁面積1.125倍、基礎・屋根周長は2.25倍も違います。「平屋が高くて最高の贅沢」といわれるのがわかりますね。正方形の総二階建てが経済的にやさしく、省エネ的な形状ということになります。
こんどはコンパクトハウス18坪の家と40坪の家の外壁面積の比較をします。立方体1個を1坪とします。外壁面はコンパクトハウス24面、40坪36面あります。40坪を1とするとコンパクトハウスは約1.5倍/坪当りになります。また同じ住設機器を付けるとすると2.2倍/坪当りになります。
コンパクトハウスは大きな家よりも割高になるということになり、単純に標準的なサイズの家の坪単価では計算できません。
とはいっても無駄に大きくすることも総二階にすることもなく諸条件と予算に合せて最善のプレゼンにすることが設計者の腕の見せどころになると思います(*^^*)
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